2020年 あけましておめでとうございます:生体が☆に、そして茶ゴケよサヨウナラ
年が明けて1週間が経ってしまいました。
ご挨拶が大変遅くなってしまいましたが、バタバタしていたのと生体が☆になってしょぼくれていました。
4日ほど帰省していて帰ってきたら、カージナルテトラ&エビが水槽の養分になっていました。
跡形もありませんでした…うぅ。
エビは弱っていたのは分かっているんですが、テトラがなぜ☆になってしまったのかはっきり分かりません。一番大きな子でした。
因みに去年怪我をしたテトラは生きています。
帰ってきた時に、他のテトラが少し小さく感じたので、もしかして栄養不足かなと考えています。
元々テトラの餌の頻度は高い方じゃないので4日なら大丈夫かと思ったんですが、ダメだったかなぁ…。
うちのテトラさんたち茶ゴケ食べるし。
☆の状態も見てないので分からないんですが、栄養失調が原因かもしれません。
茶ゴケが発生していたのもあり、帰省中は照明を完全に遮断した状態にしておきました。
フロッグやテトラにくっついていた浮遊系の茶ゴケは取れていました。
床には流れ落ちた茶ゴケがボロボロと落ちていましたが。
もっさぁ…。
あと弱っているグロッソが一部黄色く枯れかけていました。
分かりにくいですが、白っぽく見えるのかそうです。
一部枯れてるのと茶ゴケにまみれている以外は、それほど調子が悪そうには見えません。
テトラは葉っぱがちょっとショボショボしてるかな?
帰省してからもしばらく換水もお手入れも出来ない状態でした。
照明とCO2だけは添加していたんですが、速攻で茶ゴケととろみが戻ってきました。
逞しいねぇ君たち。
この時のとろみが、1週間前のとろみと若干違うように感じたのは種類が違ったのかな?
前のとろみは鉄バクテリアかなと思っていたんですが、今回のは糞やテトラ・エビの☆による有機物が原因かもしれません。
今回初めて水槽本体の光の遮断をしてみましたが
茶ゴケに対して光の遮断は有効だけど、結局水質が変わらないと無限ループ
という結論に達しました。
この状態が辛抱たまらなくなり、掃除しつつ2分の1換水しました。
すると次の日からは茶ゴケもとろみも出なくなりました。
フィルター掃除後の茶ゴケ発生から、ちょうど2週間目です。
そのうちの後半1週間はほぼ全く触っていないのを考えると、水質が勝手に安定してくれたんでしょう。
換水は大切だけど、やっぱり落ち着くまで様子を見る事も凄く大切だなと思います。
年末から新年にかけて生体がポツポツと☆になり落ちていたんですが、水槽内を作り直すとか新しい水槽にするとかCO2どうこうするとか色々考えているので、心機一転また頑張っていこうと思います。
今年もよろしくお願い致します。
水上葉始めました その1:水上化?植え方?育て方?
始めますというか、始めてますといいますか。
うちには水草水槽とかが無いので、トリミングした水草を適当に、本当に適当にソイルを敷いて鉢植えにぶっ刺していました。
なんかもう恥ずかしくて本当は誰にも見せたくないくらいの適当さです。
3回言うほど適当です。
何も考えていなかったというか、後で考えようと放置していました。
元の葉はほぼ枯れてしまっています。
大きく育って見えるのは植えたてほやほやだからですね。
たまに水を足していましたが、ただ置いておいただけなのに少しずつ新芽が出てきています。
これを見ると自分の適当さが申し訳ない。
ごめんよー。
酷い状態なので、これをもう少しマシな感じにしようと思います。
水上化するにあたって気を付ける事
適当に植えておいた時も、とりあえずひたひたになるようには水を入れていたんですが、水が減ってきたりそもそも水に浸っていなかった部分はガンガン枯れていきました。
こうやって前の状態を見てると、水中化の過程ではとにかく水を切らさない事・乾燥させない事が大事なのではないかなと。
室内で照明を付けたりCO2の添加や水温も気にしていなかったので、ポイントはそこ一つでなんとかなるかなと思います。
なので今回は浅く水中葉状態になるように短くトリミングして、浸すように寝かせるように植えました。
それと100均の肥料もぶしゅーっとぶち込んでます。
これはセリアの肥料ですね。
うちのトラディスカンティアにたまに差し込んでいるやつです。
(物凄い伸びちゃうのであまりやりませんが)
700倍希釈なので量もタイミングも気にせず入れています。
気が向いた時や、水足しの時ですかね。
観葉植物に刺す時は先端を切って使用し、水上葉の時は蓋を取って使用します。
こういう個別で小さいものはボトルより使いやすくて好きです。
鉢も小さいのでこれで十分です。
肥料は無くても育つみたいなんですが、水温も低いですし寒さ対策の為と、早く元気になって欲しくて入れています。
最初から無理だろうなーと思いつつ、水槽で取れちゃったクリプトの葉っぱも植えておいたんですが、やっぱり溶けちゃいましたね。
アヌビアス・クリプト・モス系は難しいみたいですねぇ。
ニードルリーフもちょっと難しいみたいなので、あえて植えてみようと思います。
10日後↓
雑さは前とあまり変わってない気がしますが、ちょっと葉っぱが伸びてきました。
君、葉っぱがぷりてぃだね。
ロタラに見えないけどかわいい。
増えてきたらもっと大きな器に変えようと思っています。
出来れば室内に置けるといいんだけどなぁ。
この間に枯れかけのグロッソ(オキシとお酢まみれの)とか植えてあるので、今後どうなるのか観察していきたいと思います。
茶ゴケを撃退しよう…からの黒髭コケを撃退しよう! その6:お酢?イソジン???その効果は?
ここで↑グロッソについていた、しつこい緑ゴケ切っちゃいましたー。
と言っていますが、これ黒髭コケですね。
あと糸状藍藻も含まれてるはず。
ニードルリーフは抜いて、グロッソは切ったものに茶ゴケ除去ボックスで引き続きオキシドールを添加していました。
徐々にオキシ量を増やし、1週間ほど様子を見ていたんですがまったく変化なし。
オキシは茶ゴケ・緑ゴケ・藍藻にしか効かないのかな?
コケの正体も分かったし、これはやり続けてもどうしようもないなという事で、お酢での除去に切り替えました。
食酢どころかカンタン酢。
かなり酸味がまろやかです。
これで効果があるんだろうか?と思いつつ、1分ほど漬けておきました。
(本当はもうちょっと短く漬けておくつもりだったんですが、気付いたら結構経ってました)
濃いめの緑色がちゃんと茶色くなりましたー。
(時間が経ったら更に白っぽくなりました)
元がこのもさもさの黒い感じ。
コケはこれでもついているんですが、見えないくらい薄くなりましたね。
それでも浮遊系のコケのように、撫でてもとれません。
引っ張ってもとれません。
強く引っ張ればとれますが、根本からではなく途中で切れるという感じです。
うちの黒髭さんは年季が入ってるのもあるとは思うんですが、このコケの面倒くささが伺えます。
うちのグロッソさんたちはオキシ添加後~お酢添加だったので弱っているのもあり、水槽には戻しませんでした。
黒髭コケを食べてくれる生体もいませんしね。
とりあえず、食酢の中でも更に薄めのカンタン酢でも枯らせる効果がある事は分かりました。
それとイソジン。
たまーに言われていますが、あんまり使用してるアクアリストを見た事がありません。
が、とりあえずやってみました。
この写真だとよく分からないんですが、効果が見られませんでした。
あるのかもしれませんが、少なくともお酢のように即効性は見られませんでした。
お酢とイソジン臭で凄い事になりましたが、結果おすすめするならお酢かなと。
それほど手間や時間が掛かるわけではないですが、水槽内で直接お酢をかけるのはおすすめ出来ないので、取り出し可能なものに限ると思います。
それを考えると、切っちゃうのが早いと思います。
また生えてきてくれるならその方が確実かもしれません。
コケを発生させないのが一番だと思いますがね。
黒髭コケが好きな栄養素はリン酸・珪酸です。
リン酸は換水で除去できないので溜まっていきます。
底床掃除は推奨する方とそうでない方がいると思いますが、ソイルにどんどん溜まっていきますし、掃除してあげると予防にはなるのではないでしょうか。
ケイ素は換水のたびに入ってくるので、それはしゃーなし。
まだ水槽内に古い黒髭がくっついてる水草がちょっといるので、それはチョキチョキ切っちゃう対処でいくと思います。
溶けたグロッソステイグマで緑の絨毯48日目:今更ながら基本的なグロッソの話
48日目↓
44日目↓
39日目↓
やっぱり急激に伸びてますよね?
なんだろう???
急に調子がよくなった原因も分からない程度の知識なので、今更ながらもうちょっとグロッソについて理解を深めておこうと思います。
基本的には成長が早く難易度が低い、育て易い前景草のイメージですね。
弱酸性の軟水の方が元気なようですが、育たないわけではないです。
うちはなぜか酸性に傾き難い水槽で、最近のpHは6~7の間ですが調子が良いですしね。
CO2が無くても育たない事はないけど、添加してるとランナーが伸び易いようです。
負けじと元気に育てば、コケも付きにくくなるとか。
絨毯を作りたいならCO2は添加した方が良いのではないでしょうか。
窒素・リン酸が特に必要で、リン酸が不足しがちなようです。
肥料は根っこからガンガン吸収するので、底床はソイルで尚且つ固形肥料が必要。
栄養系ソイルが良いとよく聞きますが、うちの場合は吸着系ソイルに固形肥料で育てています。
砂・砂利でもいけるようですが難易度が上がりそうですね。
栄養系の方が調子が上がるのは早そうですし。
強い光量が必要という話もよく聞きますね。
赤系LEDが良いようです。
光量が足りないと縦に間延びしてしまうと言われています。
実際に光量は大切なんでしょうが、間延びに関してはリン酸が不足してる可能性もあるようです。
他の水草の陰になってそこが間延びするという話ですが、うちのグロッソさん陰になってても良い感じに伸びてるし、陰じゃなくても間延びしている所があります。
うちのグロッソは元々溶けて弱っていたものなので、個体差なのか、肥料の状態がまばらなのか分からないですが、極端に陰になっていなければ潤沢な肥料で間延びせずにいられる事があるようです。
ランナー同士がぶつかって絡まってる所は、切って植え直してあげるとランナーが伸び易くなるようです。
いずれもさもさに絡まり合うし、あんまり頻繁にチョキチョキするのはどうかと思うんですがね。
育ってきた時にこういう絡まり合いがあるので、最初に植える時にある程度の距離感を保った方が良いと。
それと、ちょっと斜めに植えてあげると抜けにくいうえにランナーが横に伸び易いみたいですよ。
…これって本当に一番最初に付けておく知識ですよねぇ。
しかし、うちは肥料とCO2しか気を付けていなかったうえに、溶けた株で始めましたが、ぼちぼち育ってきているので、やはり強く育て易い草なんでしょう。
結局グロッソの調子が上がった理由が明確には分からないんですが、最近やった事でいうと
・赤系の照明を足した
・黒髭コケ株を切った、もさもさしてた所をトリミングして植え直した
ぐらいなんですが、照明と植え直しが良かったのかな?
あとは少しずつ水槽環境が整いつつあったので、栄養素が良い感じに揃ってきたのかもしれません。
それが大きいかな?(現在また崩してますが)
一つ気になっているのが、うちのグロッソさん葉が大きいとランナーが長く横に間延びします。
葉が大きくなれば、大きく距離を取るのは当たり前なのかもしれませんが、これが全体ではなく、ごく一部の株で起こるんですよね。
個体差?肥料?なぜなんでしょうか?
最近また茶ゴケの侵略が凄いのでちょっと調子が落ちるかもしれません。
他の有茎草はかなり調子が悪いです。
逆に調子が落ちなければ、かなりマイペースで強い子ですね。
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アマゾンフロッグピット 茶ゴケを撃退してみよう その6:その後 茶ゴケの出方に違い?
前回のフロッグを水槽にすべて戻してから10日経ちました。
記しておきたいなーという事が起こっているので、その後を書いていきたいと思います。
まずは、照明遮断フロッグの様子なんですが、その後もぼちぼちと枯れていきました。
葉の様子を見ていると、遮光していた10日間で蓄積された栄養不足によって枯れている気がします。
その他のフロッグたちは元気にしていまして、どの子からか分かりませんが小さな株もちらほらと出てきました。
また増えていきそうです。
そして茶ゴケについてなんですが、最近起こった事で言うと
前回:オキシの影響 ⇒ 油膜~とろみ~茶ゴケが出た
今回:フィルターの掃除 ⇒ 若干の油膜~とろみ~茶ゴケが出た
この2つがあるのですが、茶ゴケの出方にかなり違いがあります。
前回の時は小型の茶ゴケがほとんど出る事がありませんでした。
茶ゴケには小型~中型~大型など、他にも形などの違いがあるんですが、小型のものは固着力が強く換水や掃除の際に除去するのが難しいです。
根に少し茶ゴケが残っていたフロッグはそのまま茶ゴケが増えました。
増えたというより細胞分裂し育って大きくなった、という感じです。
しかし茶ゴケが除去されていたフロッグには、まったく茶ゴケが付きませんでした。
水槽内の茶ゴケも大型で浮遊するものが多く、これなら固着せず面倒くさい事にならなそうだなーと思っていました。
しかし今回の場合は、少し小型化し固着力の強い茶ゴケになっている気がします。
茶ゴケが付いていなかったフロッグにも付き始めました。
こいつは面倒くさい事になりそう…。
前回のコケは「元気な水草には付かず、部分的に付着している」感じで
今回のコケは「広範囲にどこにでも付着、もしくは固着している」感じです。
こちら↓でも少しお話しているんですが
水流によって大きさや形が変わるとされています。
しかし前回~今回にかけて大きく水流を変えた事はありません。
では何が違うのかというと、根本的な油膜の原因が違うのではないかと思います。
前回の場合は水槽環境の一番頭まで戻り、有機物(油膜)~有機物の分解(とろみ)~無機物(茶ゴケ)までの流れを少しずつ進んできました。
およそ2週間弱です。
有機物の分解から始まった事を考えると油膜の原因は過剰な有機物です。
しかし今回は有機物の分解(とろみ)~無機物(茶ゴケ)の流れまでが1日。
ぶわっ!と一気に増えて飽和し、水槽全体にベタベタとくっついて流されることもなく
付着または固着してしまったのではないかと。
この爆発的なコケの発生の仕方を考えると油膜の原因は鉄バクテリアの可能性が高いです。
(茶ゴケは鉄とケイ素により発生し易くなります)
水作りの始まりである有機物を分解する段階から、減っていた(減らしてしまった)微生物が徐々に増えてくる流れが、水槽環境にとって一番自然な流れなのではないかと思います。
また0からの立ち上げではなかったので、ある程度の微生物がいる所でのこの流れだったので、更に安定して順調に進んでいた気がします。
しかしそこに、この流れを阻害する今回のフィルター掃除をぶっこんでしまったので、この微生物の流れが乱れてしまったのではないかと。
これぞ水質の急変、水質の悪化というやつでしょうか。
もうちょっと窒素循環が進んで、完全に立ち上がってからフィルターの掃除をすれば良かった…と思っています。
前のフィルター掃除の時も似たように反省した気がするなぁ…。
学習していない…。
植物・肥料の三要素 カリウムの話:添加のタイミングが難しい…
カリウムに限らず何かを添加する前に、まず知っておかなくてはいけないのはその役割ではないでしょうか。
かくゆう私も大した知識もないままに「まあ、ちょっと使ってみよう」という感じでこれまで何度か添加をしています。
タイミングが悪く茶ゴケを増やした事もあります。
正直カリウムが不足しているのか、足りているのか、過剰なのか分からない事が多いですが、それを見極める要素を増やす為ににもきちんとカリウムの理解をしておきたいと思います。
今日のお話
カリウムの役割
三大栄養素と書かれてしまう事もあって3つの要素が同じ役割を担っていると思われがちなんですが、カリウムの役割は窒素とリン酸とは少し違います。
〇窒素
タンパク質・DNAの元となるアミノ酸の原料となる微量元素で、葉緑素も窒素によって作られます。
〇リン酸
核酸やエネルギー物質を構成する為の要素。
※核酸⇒塩基・糖・リン酸からなる有機化合物でタンパク質(アミノ酸の集合体)をまずバラバラにし、再び組み合わせて必要な細胞を作り出しています。
〇カリウム
植物の構成要素、微量元素ではなく植物のあらゆる化学反応の補助的な役割をしています。
・水素と二酸化炭素からデンプンを作り出す際にカリウムが無いと行われない。
・デンプンが分解され糖になり植物内を移動する際や、窒素からタンパク質を作り出す際も、カリウムが無いと反応がうまくいかない。
・糖からビタミン類、抗酸化物質類を合成する際もカリウムが無いと行われない。
カリウム不足になるとどうなるの?
デンプンは日中は光合成で作られ、夜間は貯蔵部に貯蔵されますが、カリウム不足でデンプンが作り出せなくなると、エネルギーの貯蔵が出来なくなります。
エネルギーが無いと、当然植物が太らなくなります。
デンプンが作り出せない=糖が作り出せない=細胞壁や細胞壁同士をくっつける糖類が作り出せなくなり、軟弱化します。
細胞壁は栄養素の貯蔵庫にもなります。
糖の濃度を高める事によって寒さから身を守る事が出来なくなり、ストレスに弱くなります。
カリウムによって細胞内の浸透圧を高める為、不足すると茎や葉柄(茎と葉の接続部)などの圧が弱くなり折れやくなったり、落葉しやすくなったりします。
またイオン濃度が高い方へ水は流れていくので、これを利用して根が吸水を行っています。
根の浸透圧が下がると吸水力も落ちるわけです。
カリウムは植物体内を移動しやすい元素です。
生長点・頂芽でカリウムが不足すると古い葉から養分が転流されます。
なので下葉の古い葉から欠乏症上が現れます。
逆に移動しにくい元素だと、生長点・葉の先から症状が出ます。
移動し難い:硫黄、カルシウム、鉄、マンガン、銅、亜鉛、ホウ素
先端から枯れるというのをあまり経験した事がないですが、下の方から枯れたり溶けたりしているのは、照明が当たりにくく光合成がしにくいという事だけではないかもしれません。
窒素・リン酸・カリウムのバランス
一般的な植物の含有量は、窒素0に対してカリウムが4分の1、リン酸が17分の1らしいです。
当然水草によって違うと思いますが、ぼんやりとこういうバランスだと知っておくのは悪くないなと思います。
比率の問題だけでなく、窒素・リン酸・カリウムはバランスは本当に大切で、窒素が過剰、リンが過剰だとカリウムの吸収を抑制します。
窒素が不足:全体的に貧弱になる、生長点の葉が小さくなる、茎や葉が黄色くなる。
窒素が過剰:緑藻が出やすい。
リン酸が不足:成長が早いランナー系の水草の成長が遅くなる。
リン酸が過剰: 黒髭コケが出やすく、亜鉛・鉄・マグネシウムの吸収を抑制。
カリウムが不足:葉が白くなり、黒い点が出来て壊死し穴があく、葉がうねる・縮れる。
カリウムが過剰:元素バランスの崩壊により頂芽の萎縮・縮れ、カウルシム・マグネシウムの吸収を抑制。
逆にカルシウム・マグネシウムが過剰だと、カリウムの吸収を抑制します。
窒素は葉肥、リンは花肥、カリウムは根肥と呼ばれるように、それぞれが欠乏すると、窒素は植物全体が小さくなり、リンは水中では起こりませんが花の数が減少、開花の遅延が起こり、カリウムは根が主根付近でのみ育ち、側方の育ちが悪くなるようです。
因みに鉄が過剰の場合、リンの吸収を抑制するようなんですが、それを考えると油膜の原因が鉄バクテリアの場合、その時期は水草の調子が悪くなる事もあり得るのかな?
リンが減少しても、バランスが崩れなければ大丈夫なんでしょうがね。
油膜によって水槽内が上手く呼吸出来ないと言われてますが、水草が不調の場合、もしかしたらリン不足が起こっているのかもしれません。
まとめ
窒素・リン酸は枯れた草や生体の糞などから生成されますが、カリウムの自然発生はほぼありません。
水草が枯れたり、トリミングにより排出されるとどんどん失われます。
カリウムは水に溶けだしやすいので換水によっても容易に減少します。
なので大量の換水後は添加してみてもいいかもしれません。
下葉が枯れてきた際も、添加を考えていいのかもしれません。
カリウムのタイミング…難しいですねぇ…。
今までの添加を考えると、オキシドールに比べてカリウムの添加の方が水質悪化の度合いは低いかなと思います。
比べる所がおかしいですが、そうかなと。
オキシドールは水槽環境の一番最初である有機物サイクルまで戻され、油膜やとろみが出ます。
カリウムは有機物~無機物、アンモニア辺りの茶ゴケで済んでいます。
ちょっとマシなので、カリウムの添加をどうぞーと言うわけではないんですがね。
生体にとったら水質の変化に変わりはないですしね。
あとカリウム添加で気を付けてないといけないのはpHです。
佐藤家は自作のカリウム液を使用しているんですが、強アルカリです。
試験紙が見た事のない色になります。最強のアルカリです。
うちの場合、急激にpHが上がるのが怖いので、朝・晩に分けて半分ずつ添加しています。
液肥は即効性はありますが持続性はないので、分けた添加方法は悪くないかなと。
カリウムの添加によって枯れてしまった事はないので、添加量を気を付ければ極端な事にはならないのではないでしょうか。
炭酸カリウムと精製水を使用しています。
本当に強いアルカリなので、使用する際は取り扱いに気を付けましょう。
溶けたグロッソステイグマで緑の絨毯44日目:増え続けたらどうなるの…?
44日目↓
39日目↓
前回にコケ除去という名のトリミングをしたので
成長がちょっと遅くなるのかしら?
と思っていたんですが、あまり影響もなく増えています。
…茶ゴケも増えています。
富栄養化気味だからなのか、むしろ最近の方が調子が上がっている気がします。
カリウムを少々添加したのは関係があるかな?
グロッソにそんなに早々に影響はないかと思うんですがね。
赤・青の照明を追加した影響が多少はあるかもしれません。
絨毯にしたい!と始めたグロッソさんですが、1ヶ月半経ってようやく先のイメージが出来てきました。
この絨毯は伸びに伸びて増えた後、皆さんはどう管理されているのかしら。
他の水草と同様トリミングするしかないんでしょうが、凄い根の張り巡り方ですよね?
この量を考えると、単純にグロッソが一番維持に手間がかかるのでは?
と最近思っています。
手間をかけるのは嫌いじゃないんですけど、きちんと管理しないと照明の具合とかで枯れてきそうですね。
縦に間延びもしちゃいそうだし。
その管理はそれはそれで楽しそうだけども。(マゾ)
そもそもグロッソさんはある程度緑が敷き詰めるまでは、トリミングとかしないものかと思っていたんですが、ちょいちょい手を入れてあげても良さそうですね。
場所によって伸び方も違うので、照明の当たり方とか見つつトリミングしてあげようかと思います。
すでに縦でなく横に間延びしたランナーはちょっとイジっていますが。
触り始めると止まらないのでほどほどにどうぞ。(己にクギ刺し)
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藍藻・茶ゴケ(珪藻)・緑藻について 基本的な話
今日のお話
コケって困りますよね。
佐藤家はコケをきっかけに水槽のリセットもしましたし、これまで何度も悩まされ続けてきました。
だからこそきちんと知識を持っておきたいと思い、今回は除去や対策ではなく、「藻類ってなんなの?」という根本的な事をまとめてみましたー。
藍藻・珪藻・緑藻 の基本的な違い
⇒つまり核膜無い染色体が剥き出しのすっ裸さん
・他の藻類の祖先のようなありがたい(?)存在
珪藻(茶ゴケ)
・真核生物+単細胞生物
⇒核膜が有る単細胞生物
緑藻
・真核生物+単細胞・多細胞生物
⇒核膜がある単細胞・多細胞生物
藍藻類はシノアバクテリアとも言われますが、なぜこの生物だけはバクテリアと呼ばれるのかというと、藻類と呼ばれながらも細菌に近い生物だからです。
因みに藻類とはこれら全部含めての総称です。
藍藻とは?
・リン酸、硝酸、によりコケが発生し易い
・窒素固定能を持つ
・植物、葉緑体の祖先と言われている
・酸素発生型光合成の細菌で、他にも光合成をする細菌はいるけれど、酸素発生型は藍藻だけ
(藍藻さんのおかげで地球に酸素が発生しました。ありがとう)
・好気環境だと酸素発生型光合成を行う
・嫌気環境だと非酸性型光合成を行い硫黄を生成する
・暗闇環境でも有機物を利用し生育可能な種もいる
・多くが糸状体で、付着すると急激に成長する
藍藻強っ。
基本的には植物と同じように生きているけど、環境が変化するとその都度生き方を変え、それどころか光合成しなくても生育できるという事ですね。
通性嫌気性菌を思い出しました。
単細胞生物なのであまりコケの形や大きさに種類はなく、単細胞か群体を形成するか、糸状でいるかのどれかのようです。
アクアリウム界での藍藻といえば、1年以上経た時に出易いと言われている、底砂から発生するコケでしょうか。
臭いが強烈という話もありますので、上記の事を考えると嫌気環境で硫黄が発生しているのかもしれません。
地球上に初めて現れた酸素発生型光合成物だと今の所考えられているそうですが、枯草菌も含めてこういう気が遠くなるような年月を生きてきた生物って、本当にストレスに強いですよね。
茶ゴケ(珪藻)とは?
茶ゴケ(珪藻):Wikipedia
・ph1.2~ph11まで幅広く生息
・ケイ酸、鉄がコケの発生をし易くする
・大掃除後、濾過の不安定な時にコケが発生し易い
・無性生殖、有性生殖によってそれぞれ形や大きさが変わる
・無性生殖⇒細胞分裂の繰り返して小さくなる
・有性生殖⇒無性生殖で小さくなった細胞を大きくする
大型の茶ゴケ
⇒固着力が弱いが沈降が早く、すぐに付着する
中型の茶ゴケ
⇒動き回る移動型
小型の茶ゴケ
⇒固着するタイプ
珪藻の付着方法なんですが
まず浮遊⇒付着⇒固着
という説と
まず付着⇒固着しきれず⇒浮遊
という説がありまして、どちらが正解なのかちょっと分かりません。
〇まず浮遊⇒付着⇒固着の場合
【水流が強い】大型>中型>小型【水流が弱い】
水流が強いと大型の茶ゴケの方が沈降し易いため付着。
水流が弱いと付着し易く流されにくい為小型が固着。
小型の茶ゴケは固着力があるけれど、付着には時間が掛かる。
〇まず付着⇒固着しきれず⇒浮遊の場合
【水流が強い】小型>中型>大型【水流が弱い】
水流が強い場合、付着し細胞分裂の繰り返しで増殖するけれど、水流に耐え切れず小型化し固着。
水流が弱い場合、固着する必要がないのと水流で流れていかない為、大型になる。
う、うーん…。
どちらも珪藻の研究結果なんですが、前記はダムや大型の川。
後記は前期よりも小型の川での調査の様ですが、河川の大きさで栄養濃度や環境も違いますし、これは比べるべきではないのか…。
ひとまずどちらの研究結果もありますよというのだけご紹介しておきます。
佐藤家は何度か茶ゴケを経験しているのですが、その都度大きさや付着の仕方が違うので、茶ゴケの種類が違うのかな?と思っていたんですが、環境によって形を変えているだけなんですね。
やっぱり水流って凄く大切です。
あとはその時の栄養分の量や違いによっても、形や大きさが変わる可能性もあると思っています。
緑藻とは?
緑藻:Wikipedia
・硝酸によってコケが発生し易い
アクアリウム界では水槽内に広がったアオミドロ=藍藻という方が多い気がしますが、これは緑藻だと思います。
これ凄く気になっていたんですよね。
でも調べれば調べるほど藍藻じゃないよなぁ…っていう。
アオコ:Wikipedia
アオコが藍藻とされているのでアオミドロ=藍藻となってるのでしょうか。
アオミドロは多細胞生物ですし、藍藻はそれほど複雑な形にはならないのではないかと思います。
緑藻と藍藻の違いが分かりにくいなと常々思っていたんですが、見分け方は形の大きさや多様さではないでしょうか。
こういう細く固着したものは藍藻で、ガラス面等に付着する長かったり大きかったりするものは緑藻ではないかと思っています。
これも藍藻ではなく緑藻の可能性もありますが、この細いしぶとい緑のコケはこれ以上長くなったりしないんですよね。
だとしたら単細胞性緑藻なのでしょうか?
緑藻の定義も広いですし、基本的には大きく広がった緑色のコケは緑藻なのではないかと勝手に思っています。
黒髭コケもアクアリウム界ではよく言われますが、↑の写真のコケが黒髭コケと言われるものだったりして。
だとしたら藍藻なのかな???単細胞性緑藻なのかな???
コケの見分け本当に難しいです。
発生時期を考慮すると、もしかしたらはっきりするかもしれません。
またの機会に調べてみますね。
追記
黒髭コケって紅藻類なんですか?
ほー。
それだと上の写真は黒髭ではないかな?